アバルト・グランデプント、ほとんど天才的!
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹
というわけでそのテイストであり華麗なるワザを現代に蘇らせたのが「アバルト・グランデプント」だ。そもそも07年にブランドそのものがヨーロッパで復活し、第一弾としてグランドプントベースのアバルト車が発売されたわけだが、本来「フィアット・アバルト・グランデプント」というべきところを、あえて「フィアット」の名前を外して送り出されている。それだけ別物と言いたいのであろう。
実際、醸し出すムードは、ズルイと言いたくなるほど鮮烈だ。サイズは全長4060mm×全幅1725mm×全高1465mmで、ノーマルより1cm長く、4cm幅広く、3cm低いが、アリクイのような独特のロングノーズはそのままだし、ティアドロップ型のヘッドライトやリアの縦長ハイマウントストップランプも基本的には変わらない。ところが“たかがカラーリング、されどカラーリング”、色合いからして衝撃度が違う。パリッと目が覚めるような地色のホワイトに刻み込まれたレッドのストライプとサイドミラーは非常に鮮やかで、黄色が少し入った小さくオシャレなエンブレムと、基本ブラックな専用17インチアルミホイールが絶妙に引き締める。
イタリア車のいつものヤリ口とはいえ、好き者はこれだけで参っちゃうはず。可愛い子が白地に赤のセーラー服を着たら、そりゃ似合うでしょ!って感じ。ディテールも分かっている。フロントグリルはツヤ消しのブラックメッシュで、これまたチューニングカーっぽいし、フロントバンパーにはフォグランプが埋め込まれ、リアのエキゾーストはしっかりメッキが施してあり、よく見るとヘッドライトの中はブラックアウトされ、ホイール中央には赤のサソリマークが踊り、さらに中には真っ赤なブレンボの4ポッド・ブレーキキャリパーが見え隠れしたりする。
全体としては第2弾となる「アバルト500」のほうがより分かりやすいとは思うが、グランデプントも相当に“分かってる”。そしてインテリアだ。グランデプント独特の、突き出たヒサシのようなインパネ造形は相変わらずで、正直、黒い樹脂の質感はアウディなどと比べると落ちるが、色合いや細かい素材感は素晴らしい。インパネはまず樹脂と並行するホワイトのツヤ有りパネルが鮮やかで、こんな配色はイタ車ぐらいでしか考えられない。また革巻の3本スポークステアリングとバックスキン風の柔らか表皮を持つセミバケットシートもいい。握り心地、座り心地がそれぞれいい上に、サポートもほどよい。ディテールも重要だ。操作系はステアリングだけでなくシフトノブ、サイドブレーキレバーまで革張りで、しかも黒地に真っ赤なステッチがオシャレ。フロアカーペットも同様で、作り込みが流石はイタリア。“そそるクルマ”とは何か、良く分かってる。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
【次期ティアナ?】日産が“美形”セダン「N7」発表。中国でBYDとシャオミの上級モデルに殴り込み
現行型が今も販売好調な「フォレスター」だが、日本のユーザーが選ぶべきは…やはり新型である理由
800万円は高いか安いか!? レトロ風で最新の安全装備充実!ミツオカ創業55周年記念車「M55」発表
【3分でわかるモデル解説】なんとなくMINIがほしいけど、どれを買えばいいか迷ってしまう初心者へ
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!