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好調ボルボの原点が見られる本社ミュージアムで歴史を飾る重要モデルを堪能した

戦後に登場し約20万台も生産された「PV444A」

第二次大戦中はボルボ社も軍事工場となり、トラックや戦車を生産することとなった。しかしこの頃からボルボは戦後を見越した未来をいち早く計画していた。それが1944年に登場した「PV444A」だ。このボルボは鉄を始めとした物資が不足するであろう時代に、誰もが買える価格帯の自動車を作ろうと考えられたもので、いわばボルボ社創業当時のフィロソフィーへ立ち返ったモデルだと言える。

ミュージアムの資料によれば当初は8000台と見込まれたその生産台数はPV444Aで1万2504台、「PV544」型となるまでの十数年の間にはなんと20万台近い台数が生産されたという。ちなみに1953年には日本にも、50台のPV444Aが輸入された。エンジンは直列4気筒OHV。1414ccの排気量から44hpを発揮した。

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