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トヨタ ライズは迷わず選択できる素晴らしい実用SUVだが、カーマニアを自覚される方は慎重に判断を

つまりライズとは、「なかなか良好な実用大衆車」なのだが…

まとめると、心にカーマニアがいない人にとってのトヨタ ライズとは、

●コンパクトだけど車内は広くて
●そして荷室もけっこう広くて
●車内各部はニトリみたいな感じの最近系デザインで
●けっこうパワフル&トルクフルで
●乗り心地良好とは言えないけど、許せる範囲の車

ということになる。あ、言い忘れたがトヨタ ライズ Z(2WD)のカタログ燃費は18.6km/L(WLTCモード)であるのに対し、なんだかんだ走り回っての実燃費は14.7km/L(車載燃費計による)であった。ということで、

●燃費もまずまず良好な車である

と書き足すことができよう。

つまりライズとは、「なかなか良好な実用大衆車じゃないですか! 安いし、気になってる人は買ったほうがいいですよ!」としか言いようがない車なのだ。

だが以上はすべて、先ほど申し上げたとおり「心にカーマニアがいない人」に向けての報告である。残念ながらと言うかなんと言うか、心にカーマニアを飼っている人にとってのトヨタ ライズの印象は、これとはちょっと違うものになるだろう。

まず心のどこかにカーマニアを飼っている人は、「たまに現れる目地段差を越える際の感触」に、おそらく本心では我慢ならないはずだ。

や、頭では「とはいえ200万円ちょいの車なんだから、そこまでシビアに見ないでも……」とわかってはいるのだ。だが昭和の時代から心に深く巣食っているカーマニア成分がどうしても、その安っぽいフィールを許さないのである。

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