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【あの頃、あいつが危険だった】フォード×デ・トマソが生んだ「パンテーラ」。“GTS”の荒々しい走りはまさにイタリアの猛獣

【あの頃、あいつが危険だった】フォード×デ・トマソが生んだ「パンテーラ」。“GTS”の荒々しい走りはまさにイタリアの猛獣

デ・トマソ・パンテーラ

未熟なままの市販化とその暴力的な加速

パンテーラは、発案から市販までわずか26ヶ月という異例の短期間で開発された。このスケジュールが仇となり、開発段階から指摘されていたボディ剛性不足を解消しないまま、フォードは見切り発車的に販売を開始してしまう。

結果、ユーザーからの不具合報告が相次ぎ、フォードは全数を回収。車体を完全に分解し、フロントとリアにクロスメンバーを追加溶接、再塗装まで施すという大規模なリビルド作業を行う羽目になった。

熟成不足による問題は他にも山積みだった。結局、フォードはパンテーラから手を引き、わずか4年で4477台を売ったのみでプロジェクトを終了した。

だがここからが、パンテーラの“真の物語”の始まりでもある。設計者の手に戻ったパンテーラは、そのポテンシャルを活かすべく熟成を重ね、再び“荒馬”としてスーパースポーツ界に帰ってきた。

1980年代にはオーバーフェンダーと大型リアウイングを備えた「パンテーラGTS」が登場。日本でも正規ディーラー経由で販売され、密かな人気を集めた。

パンテーラに搭載された300psオーバーのフォード製V8エンジンは、フェラーリのような繊細さとは無縁。しかし、アクセルを踏み込んだ瞬間から全域で暴力的なトルクを炸裂させ、重厚なボディを強引に加速させるパワーは圧巻だった。

スタートダッシュの迫力は特筆に値する。重いクラッチをつなぎ、右足を深く踏み込むと、まるで大型バイクのような加速。

エンジン回転数が2000rpmを超えたあたりからエンジンはさらに牙をむき、5000rpm超まで怒涛の加速が続く。その圧倒的な加速感は、背中を強烈にシートへ押し付けられるほどだった。

背後で唸るV8エンジンのビートに圧倒されながらの走りの世界はじつに“男の世界”だった。パンテーラ、乗りこなすには覚悟のいるスーパーカーである。

(次ページに続く)

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