昭和40年代男のテンションがもっとも上がった日産ヘリテージコレクションはこれ！

■85歳だけどぴちぴち肌の最古モデル【1933年】

大きな電動シャッターが開いて、コレクションホールの中に入ると、そこはまさに時が止まっているような空間でした。整備が行き届いた車両たちの中で、もっとも古いのは、1933年生まれの「ダットサン 12型フェートン」で、日産自動車として最古のモデルだそう。薄いブラウンというか、“肌色”とも表現できるベージュ色のフェートン＝折りたたみ式幌を持つ4人乗りのオープンカーで、車ってやっぱり元は馬車だったのね、と思わせるつくりをしていました。1933年だと私の父親も生まれていない年代ですが、12型フェートンは、若かりし頃のまま、瑞々しい肌色を輝かせていたのでした。