新型ビートル、“ザ”が付いた理由とは?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
後は走りと作りだろう。実際問題、ここがまるで違う。ご存じ“ニュー”はゴルフIV、“ザ”は最新ゴルフVIと同じくFF車ベース。しかし、前は中身と外見のズレをあまり隠さなかった。前述通り、インパネのダッシュはジオラマを作れるほど広く、トランクはクラシカルに独立したリアフェンダーに阻まれて横幅がキツく、開口部はさらに狭かった。
だが、今回は中身に合わせてフロントウィンドウを下げると同時に立てて視界を良くし、ノーズの長さを強調した。リアフェンダーもさりげなく細くし、トランク容量を310リッターと約1.5倍に増やした。リアシートも身長176cmの小沢が乗って膝元と頭回りに若干の余裕ができる。背もたれは結構立っていてゴルフレベルとは言えないが、ポロぐらいにはなっている。使い勝手も全然増している。
インテリアクオリティもボディ同色パネルのツヤ感が増しているだけではない。樹脂類はゴルフのようにソフトではないが、一見それを思わせるツヤで、あとはハンドリングだ。前はダッシュボートの間延びっぷりもあって、乗るなりブカブカ。思いっきりハンドルを切ったりすると、アンダーステアがでてしまう予感があった。
新型にはそれがない。予想外に、ベースのゴルフVI以上のダイレクト感があるが、とにかく追従性が良く、違和感がない。一方、意外なのは足回りが結構硬めなことで、なんと“ザ”のベーシックグレードはリアサスペンションをゴルフの4リンクから、わざわざトレーリングアームに戻している。だがその分、足を固めることになり、スポーティさと手応えは増しているのだ。
そして、パワートレインだが、最初は期待してなかった。いくらエコとはいえ、ポロと同じ105psの1.2リッターの直噴ターボに1.3トン前後の車重はどうかな…と思っていたのだ。が、そこはやっぱりVWマジック。ジマンの賢い7速DSGが、見事に1500rpmから発揮する17.8kg-mの最大トルクを効率利用して、走るわ走る。大人2人を乗せて走ったが街中や時速100km程度までは驚くほど不満がない。
それと燃費だ。メーター読みだが、最初に街を走り、高速に入ると距離20km程度で確実にリッター15kmは超えてくる。夜中や夏場のエアコンのフル稼働時はわからないが、デザインを考えるとメチャクチャにエコだ。ってなワケで、唯一、アイドルストップの設定がないのが残念だけど、それ以外のデザインと実用レベルは、限りなく高い。勝手に言うとニュービートル×0.8+ゴルフVI×0.7+初代ビートル×0.3=ザ・ビートルぐらいのイメージだろうか。伝わりにくいかもしれないけど、とにかく超欲張りカーってことナンですよ(笑)
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
年齢関係ナシで効率的な走りとスピードを引き出す! アディダス テレックスから“次世代トレイルランニングシューズ”が登場 長距離の山道でも安心の特別な一足とは
3列シート7名乗りのルノー・カングー「グランカングー」が2026年2月に日本デビュー予定
快適性&安定性&快適性アップ!! BEVスポーツセダン・BYD SEALが一部改良を受け登場
新車173万円! ホンダの「日本イチ売れてる“軽ワゴン”」が凄い! 高齢者から若者まで“リピーター”続出の「エヌボックス」“絶対王者”維持する理由とは
葛飾区長が「失敗」宣言? 「青砥駅」の機能不全と空白30年──交通結節点が立石再開発に飲み込まれる日の現実味
ドイツ×イスラエルでロシアの脅威へ対抗! IAI製「弾道ミサイル迎撃システム」独東部で運用開始「周りの同盟国も守ります!」
ホンダが2020年代後半に投入予定の電動車向け次世代技術を公開
写真で見る【スズキDR-Z4S試乗】国産唯一の400ccオンオフモデル、試乗後の各部チェック!
【KTM】オレンジブラッドミーティングを12月13日(土)に兵庫県三木市で開催!
「小田急-JR直通」まだまだ伸びしろアリ!? 高速バスに苦戦する「特急」60年目の現状 ルーツは戦時中に
フェルスタッペン、ポールから5度目のタイトルを狙う「失うものはない。優勝して、あとは運と魔法を願うだけ」
ディーゼル車でガス欠すると給油しても再始動できないってなんで? ガソリン車とは違うディーゼルエンジンの仕組み
22万kmでも海外オークションで400万円超えた三菱「パジェロ エボ」。もし左ハンドルがあったら倍になってたかも?
【知らなきゃ損】実は“革シート=動物が可哀想”じゃなかった。専門家が語るレザーの真実と、捨てられる牛皮“45%”の衝撃的現実
「クロスビー」が“実質フルモデルチェンジ”で昨対比269.8%と大復活。コンパクトSUVの王者「ライズ」を脅かす存在に!?
「N-ONE」一部改良。販売店には6MTの「RS」と「特別仕様車」に問い合わせ集中…「やっぱりMT車は運転が楽しい」の声も
【やっぱり大人気】長らく買えなかったガソリン仕様「RX350」が受注再開。購入者からは「コスパ最強」の呼び声も
【コメント欄で激論】「500万超えは厳しい」「アルファード買ったほうがいい」…「オデッセイ」一部改良に関する記事が話題
【新車が高い問題】北米でじわりと広がるセダン回帰。日産「セントラ」が示す“手頃さ”というもうひとつの選択肢
【ここが変わった】新型「デリカD:5」まもなく登場! 改良前モデルの“惜しい点”や、お買い得度はどうなった?
ソニー・ホンダモビリティが「アフィーラ1」の量産型を1月のCESで公開。さらに新たなコンセプトモデルも予告へ
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!