Eクラスのベーシック E300セダンをドライブ
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:齋藤 正、菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:齋藤 正、菊池 貴之
狙ったラインを正確にトレースして、ドライバーの意のままのコーナリングを実現するハンドリングも、Eクラスセダンの魅力のひとつだといえる。このE300でコーナリングの限界に挑むドライバーもめったにいるまいと思うが、仮にそうした場合には、それを危なげなくこなしてくれるクルマであることは容易に想像できる。ただし、僕が少々違和感を覚えたのがステアリングの感触だった。同時に試乗したE350クーペのステアリングが軽くて、レスポンスも軽快なのと比べると、E300セダンのそれは手応えがやや重く、活き活きとした反応のよさに欠けていたのだ。実は、Cクラス、Eクーペ、Eセダンのプラットフォームは大元の部分で共通するが、ステアリングに関してはEセダンのみダイレクトステアリングシステムを使っているという。それはSLなどにも採用されている、基本的にスポーティな操舵感を生むメカニズムのはずなのだが、なぜかEセダンではちょっと印象が異なるのである。
一方、快適な乗り心地と高度な安全性も歴代のEクラスが備えてきた特徴だが、その点はE300、伝統を確実に受け継いでいる。電子制御を使わない可変ダンピングシステムたるダイレクトコントロールサスペンションを採用しているのに加えて、E300はタイアサイズがシリーズ中で最も大人しいものであることも利いて、乗り心地は路面の当たりが柔らかく、しかもメルセデスらしいフラット感もある。今回はそういう経験はできなかったが、おそらく長時間乗り続けても疲労の少ないクルマではないだろうか。
安全面では、前方の交通状況に応じて自動的にハイビームとロービームを切り替えるアダプティブハイビームアシスト、走行状況や天候などに対応する5つの機能を備えたインテリジェントライトシステム、ドライバーの眠気を感知して警告するアテンションアシスト、バックする際に後方の様子をディスプレイ表示するパーキングアシストリアビューカメラ等々。ベーシックなE300でも、ABSやESPといった必須の安全システムの他に、以上のような様々なセイフティデバイスを標準装着しているのがメルセデスらしい。730万円というプライスも、これらをすべて含んでいることで説得力を持ってくるのだろう。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
三菱『デリカD:5』18年目の大幅改良で「原点回帰」、期待されるフルモデルチェンジは? 開発責任者「デリカを終わらせてはいけない」
トヨタが「アルファード/ランクル」を守る“最新セキュリティ”提供スタート! 社会問題化する“自動車盗難”に新対策! KINTOと協力の「サービス名称」も変更!
旧パチンコ店を改装、newmoが大阪にタクシー営業所開業…AI配車や自動点呼機器を導入
【ヤマハ】「WR125R」を1/30発売! 原付二種で復活した WR シリーズのオン・オフモデル
東京で新たなクルマ文化イベント、「NoWhereToGo 2026」開催へ…2026年1月12日
2026年F1新システムの正式名称が発表に。『オーバーテイク・モード』『ブースト・モード』『アクティブエアロ』が登場
発売から18年のロングセラー!三菱デリカD:5を大幅改良&発売開始【昨年過去最高販売台数を記録】
19年目の大刷新 唯一無二のSUVミニバン「三菱デリカD:5」ビッグマイチェン発売開始
三菱「新型“四駆ミニバン”」発表! 新デザインの精悍ブラックグリル&先進カラーメーター採用! 本格4WD初搭載で走りを強化した新型「デリカD:5」18年目の進化とは!
トヨタのイマーシブ・ミュージアムが横浜に!クリムトとシーレの美を追体験【「THE MOVEUM YOKOHAMA(ザ・ムービアム ヨコハマ)12月20日オープン】
テイン&カスロトールが共同出展、ジムニーとラリーカーの展示やダンパーデモ、福引も…東京オートサロン2026
「すごい事故…」 首都高が「渋滞中の“追突事故”」の瞬間を公開! SUVの「急ブレーキ」のせいでタクシーが「ベッコリ」… 一体何があった? 車間不足&前方不注意が悲劇を招くことに
先行開発から10年、レース挑戦から5年で到達した「水素が当たり前の光景」。なぜTGRは“超電導”という未知の世界に挑むのか
改良後すぐ受注停止の「ノア/ヴォクシー」…現在は「ノアのガソリン車」のみ。買えない現状にユーザーは“お怒りモード”?
絶好調すぎて受注停止の「ヤリスクロス」。26年2月の改良では10.5インチディスプレイ採用で10万円ほど値上げ【販売店情報】
【軽なのに300万円超え…なぜ売れる?】デリカミニ上級グレードが「普通車ユーザー」に刺さる本当の理由
【誤解】トランプ大統領が「小型車の生産承認」を指示。それでも“軽自動車”の米国進出あり得ないと言える訳
【EVなんてまだ早い?】そう思う人向けに「ぜんぜん売れてない電気自動車」の意外と悪くない日常メリットを拾ってみた
車高は低くても価格が高すぎ!? 「RS」投入で「ヴェゼル」の販売が好調…装備内容を考えれば「納得」の声
【V10「LFA」超えの可能性?】新型「GR GT」の4.0L V8が“トヨタ最高傑作”と噂される理由。EV時代でもV8を捨てなかった背景に迫る
【実際どうなの?】日本カー・オブ・ザ・イヤーで2位獲得! 新型「プレリュード」購入者のリアルな声
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!