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新型X4試乗、スタイリングを活かした走り

X3ベースのクーペ風スタイリング

BMWのモデルラインアップ拡充の勢いがとまらない。2013年、グローバルの自動車販売台数はBMWが166万台、アウディが157万台、メルセデス・ベンツが146万台とドイツ・プレミアム御三家の争いは激化しており、いずれもトップを狙うとともに2020年までには200万台を達成しようとしている。それにはモデルラインアップを増やすことが不可欠なのだ。

新たに加わったX4は、BMWがSAV(Sports Activity Vehicle)と呼ぶSUVのXモデルで、X5に対するX6と同じようにX3をベースとしてクーペ風のスタイリングが与えられたモデル。セダンでもクーペ風は増殖しているが、その波はSUVにも広がりそうな予感がある。今をときめくプレミアムSUVも火付け役のX5が登場してからすでに14年経っており、新鮮さが求められるようになってきているからだ。

全長×全幅×全高は4671×1881×1624mmで、X3に比べて全長が14mm長く、全幅は同一、全高は54mm低くなる(いずれも欧州仕様のスペック)。スタイリングは、マイナーチェンジしたばかりのX3とヘッドライト、グリルのフレーム、ボンネット、フロントフェンダーは共通だがあとはすべてX4専用。フロント・マスクではバンパーの大型エアインテークがX3よりもアグレッシブな雰囲気だ。サイドビューは、Aピラーが寝かされてフロントウインドーは大きくなり、ルーフラインは前席頭上を頂点として後方へ向けてなだらかに下がっていく。リアはテールライトがL字型で横長となり、ワイド&ロー感を強調している。

メカニズム的にはX3とほぼかわりないので見所はスタイリングだけかと想像していたが、実際に試乗してみると意外や乗り味に変化が見られるのは興味深いところだった。

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