GR86とロードスター990Sでワインディングへ。カーブの数だけ言葉を交わすことができる
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:市 健治 137
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:市 健治 137
では990Sがただフワフワと楽しく走るだけのロードスターなのかといえば、そうじゃない。言ってみればこれは、人馬一体の究極の形なんだと筆者は思う。
990Sは走らせるほどに、巧く走るのが難しいクルマだと感じる。フロントサスペンションのバウンスをきちんとブレーキで落ち着かせ、美しくコーナーに入っていきたいのに、ロールがピターッと収まらないと、「おまえヘタだなぁ」とロードスターに言われているような気持ちになる。
でもそれが全く苦痛じゃなくて、むしろ楽しい。「へへへ、すんませんね」なんて呟きながら、次のコーナーで「もういっちょ!」となる。やっぱりGR86同様に、いつまでも走り続けていたくなるのだ。
そして、こうした走りの追求が普通にワインディングを走っているだけでもできるのは、990Sが軽さを求めたからだ。ナビや遮音材といった快適装備を省いたことで、価格が289万3000円に抑えられたのもいい(NR-Aは277万7500円と、もっと安いのだけれど!)。
GR86はトヨタ86から“もっともっと前に進もう!”と、アグレッシブにスポーツカーとしての進化を求めた。対してロードスター990Sは、“ロードスターらしさとは何か?”という問いを突き詰めたスポーツカーなのだと思う。
簡単に言ってしまえば、GR86はいま走りたくてしかたがない、若くてフレッシュなオーナーに向いている。もちろん気持ちが若い、元気なベテランドライバーにも乗って欲しい(笑)。対してロードスター990Sは、ビギナーからベテランまで楽しませてくれる懐の深さが魅力だ。だからちょうどお互いが、うまくユーザー層を棲み分けているのではないかと思う。
ともあれ、2025年当たりからさらに厳しさが増す環境性能問題に対し、この2台がそれを乗り切れるかはひとつの分岐点となるだろう。仮にロードスターがモーターとバッテリーを積んだら、あと100kgの重量増は免れないという。即ちモデルチェンジである。
煽るつもりは全くないが、内燃機関搭載のピュアスポーツカーが欲しいなら、そろそろ行動に移すべき時なのだ。その背中を押して欲しいというのなら、私はいくらでも押してあげたい。
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