レグノシリーズ新型「GR-XII」試乗 摩耗しても静かなタイヤを目指した
掲載 更新 carview! 文:竹町 昭男/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:竹町 昭男/写真:篠原 晃一
効果を実際に確認するため、GR-XIIの新品と60%摩耗品、そしてGR-XIの60%摩耗品を乗り比べた。クルマはトヨタ クラウン ハイブリッド。タイヤの音が聞こえやすい後席に乗車する。まず新品のGR-XII。パターンノイズ、ロードノイズともに静かで気になる点はほぼ皆無だ。次に摩耗後のGR-XII。ノイズがわずかに聞こえやすくなっているが、主溝の気柱共鳴音のような高周波ノイズは抑えられているようだ。
最後に旧型の摩耗品。空中でストローを吸ったときのようなコーッという主溝の気柱共鳴音がわずかに聞こえる。速度が低いこともあって小さな音だが、気になりだすと耳障りに感じるかもしれない。この試乗コースは低速すぎてわかりにくかったが、摩耗後の気柱共鳴音は確かに抑えられていることが確認できた。シークレットグルーブは摩耗時のウエットグリップにも効果が期待できそうだ。
シークレットグルーブは内部が拡大しているためブロック剛性はダウンする。そして新型のコンパウンドは旧型より少しソフトだという。接地形状はショルダー部の接地圧集中を避けるため丸く改良。つまり、この3点はすべて剛性が下がる方向だ。センターブロックはわずかに拡大して剛性を高めているが、トータルではどうなのか。
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