史上最強、ゴルフR登場 環境性能にも注目!!
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:小林 俊樹、VGJ
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:小林 俊樹、VGJ
こうした印象にさらに美点を与えるのがアダプティブシャシーコントロールDCC。電子制御可変ダンパーを含むこのシステムによって、18インチサイズのタイヤ&アルミを履きながらも、上質な乗り味を実現する。もちろんノーマルのゴルフに比べれば乗り心地に硬さを感じるシーンはあるが、路面からの衝撃は一発でスッと収められるためしっかり感が高い。加えてそのシャシーが生む運動性能の高さを考え合わせれば、優れた乗り心地を実現しているといえるのである。
それだけにゴルフRは、まず非常に上質な乗り味を持つスポーツモデルという印象を与えてくれる。そこには上級スポーツセダンに通ずる乗り味の良さがある。
しかし一方でワインディングに解き放てば、GTIを凌駕する熱い世界を披露してくれる。運動の軽快さではGTIが勝るが、路面をつかんでどこまでもパワーとトルクを伝え続ける点ではRが勝る。現行GTIも先代比では大人っぽさを増した上に運動性能も向上したが、ゴルフRはさらにそれを凌ぐ世界観を持つ。
また先代R32と比べるとハンドリングも大幅に進化した印象を受ける。特に鼻先に搭載されるエンジンがV6から軽量な直4に変更されただけあり、フロント回りの軽さはGTI同等の回頭の良さを感じさせる。その一方で車両重量と4モーションによるリアのしっかり感がGTI以上に高いので、より積極的に攻め込んでいける。どこまでも安定性高く、どこまでも速い…そんな印象である。
ゆえに同時にデビューしたシロッコRと比べると、走りの違いは想像以上に大きい。ゴルフVとVIの中間にある5.5的なシャシーを持つシロッコベースのシロッコRは、ゴルフRとは異なりスパルタンな印象。100kg以上軽いボディで駆動方式もFFとなるため、イメージとしてはゴルフGTIの軽量版的な感覚がある。室内に響くサウンドの大きさや乗り味のハードさなど、シロッコRの方が走りを極めたモデルの感触がそこかしこに漂う。
対するゴルフRはまさに熟成し切った大人のスポーツモデルで、走りはもちろん、走りの極め方と同等に“質”を語る部分を忘れていないという感覚である。奇しくも価格差はわずかに5万円、そう考えると個人的にはゴルフRをチョイスする。やはり全方位的な性能と質の高さに魅力を感じるからである。
ライバルとして挙げられるクルマは少ない。性能と質のバランス、という点ではこれほど高みにあるクルマは他にないといえるだろう。もっともそれだからこそ、“500万円を超えるゴルフ”になっているわけだが。
強いて言えば最近登場したSTIのR205が近い世界観を持っているかもしれない。ただやはり、比べるとベースとなるモデルの資質の高さでまず差があり、その上で演出や表現の巧みさによって差を付けられている感覚がある。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
今季最終戦を前にKYOJO CUPシーズンエンドパーティーが開催。乾杯はミスター西山、TGR加地部長も挨拶
超斬新! 未来の「充電ステーション」のアーティスティックな造形にビックリ仰天!![復刻・2013年の話題]
夫の坪井翔もサポートし“同シーズン夫婦王者”を目指す斎藤愛未。ランク2位の翁長実希を襲うトラブル
メルセデスAMGの「ワンマン・ワンエンジン」の職人にインタビュー「世界中のオーナーからSNSを通じてメッセージが届きます」【みどり独乙通信】
ゴルフVIIよりも「上」? フルSKYACTIV搭載 マツダ3代目アクセラ 発売前試乗プレイバック【10年前の再録記事プレイバック】
WEC、ELMSで活躍する木村武史が2024年も盛大にクリスマスパーティを開催
高密度バッテリーで690km? 改良版 BMW iX 試作車へ試乗 マックス・モードも 実力更に上昇
知れば知るほど面白い 自動車メーカーのエンブレムの意味 54選 後編
知れば知るほど面白い 自動車メーカーのエンブレムの意味 54選 前編
20代現役デザイナーが選んだ「アルフェッタGT1.8」は伊藤忠モノ! 4~5年探してやっとの思いで購入したアルファ ロメオとは
基本メンテナンスで100年間! HEツーリッター・スポーツ(2) 1924年を感じさせない製造品質
ブガッティとベントレーの愛のない結婚? HEツーリッター・スポーツ(1) 100年前に5年保証!
【発売秒読み!?】マツダ、2.0Lチューンドエンジン×幌の高性能「ロードスター」市販予定仕様を公開【TAS25】
【ライバルもビックリの強烈さ】スズキ新型「ソリオ」公開! 「フロンクス」のクールなカスタム仕様も【TAS25】
【無敵の布陣完成】トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」一部改良。廉価版・PHEV・最上級4人乗り一挙追加…510万円から
【2025年もシークレットあるかも?】スバルがオートサロン出展概要発表 新色のBRZなど展示
【まるでドラマ】鴻海をけん制し、株価をV字回復させ、日産とホンダの統合を進める経産省の凄腕ぶり
【究極系ノートオーラ】デザインも中身も本気な「オーテック・スポーツスペック」登場。NISMOとの違いは?
【色褪せない美しさ】レクサス「LC」改良。剛性アップで走りが深化、内装もゴージャスに…1405万円から
いつまで待たせる? レクサス「GX」北米25年仕様の登場で日本発売の期待高まる。気になる価格は?
トヨタ「ミライ」改良 黒のアクセントがキマってる10周年特別仕様車を新設定&グレード構成変更など
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!