史上最強、ゴルフR登場 環境性能にも注目!!
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:小林 俊樹、VGJ
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実現されたスペックは、最高出力256ps/6000rpmのパワーと、最大トルク33.7kgm/2400-5200rpm。これは先代R32の3.2リッターのV6に対してパワーで6ps、トルクで1.1kgm上回る数値だが、一方で燃費性能は12.4km/Lと先代R32の10.2km/Lに比べ約22%も向上している。これぞまさにダウンサイジングの“本領発揮”である。
ゴルフGTIを圧倒するスペックの実現は、大径タービン採用やブーストアップ(0.8→1.2bar)などによる。また燃費性能向上に対しては先代R32比で60kgの軽量化が貢献する。
また駆動系はゴルフVIで初となる4モーションと呼ばれる独自の4WDを組み合わせた。タイヤ&アルミは18インチ、サスペンションは専用チューニングされる。その走りはどうか?
ひと言、シリーズ最強&最良の表現が相応しい。言わばゴルフVIの持つポテンシャルを最大限に引き出した走りである。ゴルフVIはゴルフVの“大規模マイナーチェンジ”と言われることもあるが、その実力差は大きい。僕はこの辺りをして「一度ゴルフVIを知るとゴルフVには戻れない」とかつて記した。しかもゴルフVIは先日登場したブルーモーションで1.6リッターのTDIも試したが、静粛性や遮音性の良さは相変わらずで、そこから感じるのはどんなドライブトレーンを与えても「さすが」と思わせるだけの器の大きさ。その器を今回のゴルフRは活かし切っているわけだから、相当の実力があるわけだ。
もっともゴルフRはシリーズ中最もトッピングが施されたモデルだけに、車両重量は1530kgにも及ぶ。だが体感ではその重さはほとんど感じない。むしろその重さは車格を超えた落ち着きや重厚感に変わっている。しかもこの落ち着きや重厚感はもちろん、その重さだけでなくゴルフRの特徴である4モーションを備えることからも影響を受けている。車両重量だけでなく、それを受け止めるドライブトレーンの確かさが融合して、ますます「良いクルマだ」と思わせる要素となる。
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