【真相】なぜ日産は経営危機に瀕しているのか? 有識者が指摘する「米中不振」を招いた本当の病巣
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 19
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ある業界関係者は、日産凋落の要因を次のように分析します。
「直近の業績が悪化している直接の原因は、おもに北米市場にあります。
北米市場における販売台数は前年度を上回ってはいるものの、多くの販売奨励金を拠出したことが営業利益を大きく低下させました。簡単に言えば、値下げをして販売台数を維持したということです。
そうせざるを得なかった背景には、北米市場におけるハイブリッド車需要の高まりに対し、適切なタイミングで新車をリリースできなかったことがあります。さらに、日産独自のハイブリッドシステムである『e-POWER』が、北米のユーザーのニーズにマッチしなかったとも言われています。
また、世界最大市場における中国での販売不振も少なくない影響を与えています。
2021年には『シルフィ』が中国でもっとも売れた車となった日産ですが、その後は中国系自動車メーカーが驚異的なスピードで勢力を拡大し、そのシェアを奪っていきました。つまり、北米と中国という、世界をけん引する二大市場での不振が尾を引いているというわけです」
(次のページに続く)
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