【真相】なぜ日産は経営危機に瀕しているのか? 有識者が指摘する「米中不振」を招いた本当の病巣
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 19
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一方、前出の業界関係者は「『不振の種子』は、はるか以前から日産を巣くっていた」としたうえで、次のように続けます。
「日産の歴史は、社内派閥闘争の歴史といっても過言ではありません。
日産の創業者は鮎川義介氏ですが、トヨタにおける豊田家やホンダにおける本田宗一郎氏と比べ、歴史的にその存在感は決して強くはありません。というのも、鮎川氏は社名に自身の名を冠することもせず、さらには後継者に身内を据えるようなこともしなかったためです。
そうした方針は、実力次第で誰しもがトップになれるという公平性を生んだ一方で、社内政治が重視される社風を形成することになります。その結果、1950年代には大規模な労働争議が巻き起こったり、経営層をもしのぐ権力を持つ労働組合を生んだりしました。
ただ、当時の日産は飛ぶ鳥を落とす勢いであり、その後北米への輸出がはじまると、さらに業績を伸ばしていったのも事実です。
1980年代になると、当時の石原俊社長のもとで海外への拡大戦略を加速させていきます。
しかし、1985年の『プラザ合意』によって半ば強制的に円高となったことは、輸出比率を高めていた日産にとって強い逆風となります。にもかかわらず、その後空前のバブル景気が訪れたことで、日産の経営における構造的な問題は、包み隠されてしまいました。
そして、1990年代に入りバブルが崩壊したことでそうした問題が浮き彫りになり、日産は経営危機を迎えてしまったわけです」
(次のページに続く)
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