BMW 新型X3 国内試乗 ベストバイグレードは?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
外装同様に、内装にも先代モデルにはない高級感が漂う。手首の操作だけで変速できる電子シフトや、8.8インチのセンターカラーモニターなどの最新装備に加えて、ウッドパネルやアルミを各所に使った結果だ。全幅が25mm広がったことによる開放感も理由として挙げておこう。
開放感といっても、シート自体は先代と同様にスポーティドライブもこなせる適度なタイト感を伴うものなので、広々とくつろげるようになった、というイメージではない。ポイントは視覚的なもので、センタークラスターやセンタコンソール周りが拡大したことで運転席と助手席間の距離が広がり、乗り込んだ瞬間や車内を見渡したとき、先代モデルよりゆったりとした開放感が得られるようになったのだ。
ボディ大型化の効果は後席にも及ぶ。全幅が広がったことで左右座席間は20mm拡大。また、65mm伸びた全長のうち20mm分が後席に分け与えられたことで、明らかに膝元スペースに余裕がでて、ゆったり座れるようになった。見た目こそ平坦に見えるシートは、座ると体を適度に包むような感覚があり、高いサポート性を発揮する。国産車で採用が増えているリクライニング機構はないが、包まれるようなサポート性が、カーブなどで体を支えるために力む必要性を軽減して、疲労度の少ない移動に貢献している。
ちなみに荷室は、床下収納や後席を倒した際のフルフラット形状も確保しており、先代モデルと同様に使い易い。先代モデルに対して70L荷室容量が増しているのもボディ拡大の効果だ。ただ広いだけでなく、後席はセンター部分だけを倒すことができる4:2:4の分割可倒式で、長尺モノを積載しても4名乗車ができる使い勝手の良さも備える。
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