BMW 新型X3 国内試乗 ベストバイグレードは?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
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X3の取材・撮影現場に到着してみると、遠目にはどこを見渡してもX3がない…。あるのはカメラマンのクルマと、兄貴分にあたるX5だけだった。
しかし近づいてみると、X5だと思っていたクルマはどこか様子が違う。フロントバンパー周りの造形などは似ているが、ヘッドライトはX3が採用するスクエア基調だし、X5にしてはややボディが小さいようにも感じる。そこで初めて、このモデルがフルモデルチェンジを迎えたX3であることを認識した。
もちろん、X5が隣にあれば即座に気が付いたとは思う。だが先代モデルに対して全高はそのままに、全長65mm、全幅25mm大きくなったボディは、ワイド感を強調し、X5と見紛う迫力や存在感を漂わせている。ボディに深く刻まれたエッジラインなどのデザインテイストが似ていることも、その要因ではないだろうか?
こうした進化の背景には、昨年4月、X3と同様に3シリーズベースで作られたX1が導入されたことが関係しているはずだ。新型X3はX1との差別化を明確にしてXシリーズのラインナップバランスを整えるべく、今回のフルモデルチェンジで、よりX5側にシフトしたわけだ。X5オーナーからすれば複雑な心境かもしれないが、X3を検討しているユーザーにしてみれば、車格がひとつ上に感じる存在感や高級感は大歓迎だろう。
後に述べる内装の質感向上や搭載エンジンの違いが生み出す魅力に加えて、新型X3が漂わせるこの雰囲気を前にすれば、今回のフルモデルチェンジに伴う価格設定がお買い得感に溢れていることにも気が付くはずだ。
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