アフターコロナ最大級のモーターショー・IAAはミュンヘンで9月7日~開催。注目されるメルセデス・ベンツの出展車両を予測する
掲載 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 53
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世界のモーターショーにおいて規模や内容、入場者数の総合力で他を圧していたフランクフルトモーターショー「IAA」だったが、環境問題の高まりやインターネットの普及などによって徐々にその存在が問われるようになってきた。とくに2019年の68回IAAでは2017年の80万人を大幅に下回る59万人に甘んじて、ショーの根本的な見直しが検討されることとなったのだ。そして1951年以来70年間続いた「フランクフルトモーターショー」の幕が下り、あらたにミュンヘンでの開催が決定した。
そのテーマは「次に私たちを動かすものは何?(WHAT WILL MOVE US NEXT.)」と、相変わらず陳腐なものだが、会場をオープンスペース(屋外展示場)、ブルーライン(体験&テストコース)、サミット(屋内展示会場&ミーティングなど)の3つにわけ、効果的に開催されるオートショーを目指している。しかし、すでにトヨタ、GM、ステランティスなどは不参加を表明。我々の興味は何といっても「コンセプト、あるいはニューモデル」なので、今回は中でも注目されるメルセデス・ベンツの出展予想をお知らせしよう。
・メルセデス・ベンツ EQE(開発コード:V295)メルセデス・ベンツのEQシリーズの6番目にあたるのがこのEQEである。EクラスのEVバージョンは「EQS」と同じMEA(メルセデス・ベンツ社内ではEVA-IIと呼ばれている)アーキテクチャーが採用されている。
空力特性が改善されたワンモーションデザインだが、大きく張り出した前後のフェンダー、フェンダーまで回り込んだクラムシェルボンネット、通常のトランクなど独自のソリューションをもっている。内燃機関搭載の「Eクラス」よりも短いEQEだが、インテリア空間はロングボディの「Sクラス」並みで、EQSと同様で車幅いっぱいのハイパースクリーンがオプションで用意される。
搭載されるパワートレーンは333 PSの後輪駆動版に加え、前後2基のモーターによって523 PSのシステム出力を実現する4WD版も用意される。搭載されるバッテリーは90kWhと108Whで、後者を搭載したモデルの最大航続距離は800km近くに達する可能性がある。
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