雪上で堅実な性格を改めて感じる 思いっきり安定志向のパサートオールトラックと地味なティグアン
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
ティグアンTDI 4モーションの走りは、スキー場敷地内の特設コースで試した。雪上を交互に深く掘り下げ、簡易的に作り上げたモーグル路面では予想外の走破性を発揮。本来であればそこでタイヤがスタックし、そこから4モーションが前後輪のいずれかにトルク配分をして見事に脱出! というのが主催者の狙いだったが、ティグアンはブレーキを外しただけでこの窮地? を脱出してしまうのである。
テスト不発の要因はいくつかある。我々が試乗した日は非常にコンディションが良く、アイスバーンが溶け出すほどにはならなかった。かつ雪が降るわけでもないため(前後日は猛吹雪だった!)、氷がスタッドレスタイヤをグリップさせてしまう。
何度かトライしてようやくティグアンはスタック。そこからアクセルを踏み込むといずれかのタイヤが空転したが、ほどなく他のタイヤに駆動力が掛かってゆっくりとモーグルを脱出することができた。
このとき役立ったのが2.0L ディーゼルターボのトルクと、それを滑り感なく駆動輪へと伝える7速DSGの節度感である。
次にスラロームと定状円旋回で4モーションのコーナリング性能を確認した。ティグアンは通常のノーマル/コンフォート/スポーツというモード制御切り替え以外に、4モーションのアクティブコントロール モード切り替え機能を持っている。そしてこの「スノーモード」が、予想以上に賢かった。
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