プジョー2010年の展望救世モデルに期待、大!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
昨年10月、プジョーは価格改定を実施。エントリーモデルである「207スタイル1.4」が21万円値下げされ、189万円という実に魅力的なプライスタグを付けてきた。豊富な安全装備やソフトパッドを使った上質なインテリアを備えつつ、この価格。ライバルのポロやMINIはもちろん、国産コンパクトカーと比較しても十分競争力のある価格と言える。308にも廉価版の「308スタイル」を設定。269万円という価格は、従来のエントリーモデルより30万円安い。
実際、価格改定をしてから、ディーラーへの来店者数は30%も増えているという。そう、日本人はプジョーが嫌いになったのではなく、高すぎて買う気にならなかっただけなのだ。
こうして最大の問題点だった価格設定の改善が着々と解決されていくなか、プジョーは創業200周年を迎える今年、新しいブランドロゴを導入する。見ての通り、ライオンはより立体的な造形となり、上質でモダンな印象を強めている。それとともに、「モーション&エモーション」というキャッチフレーズを設定。それに沿った商品を積極的に投入していくことも明らかにされた。
その象徴となるのがコンセプトモデルのSR1。ハイブリッドを積む2+1のオープンスポーツで、今後のプジョーデザインの方向性を示すモデルにもなるという。また、3気筒エンジンやディーゼルハイブリッド、プラグインハイブリッド、EVといった次世代技術も積極的に投入していくという。
日本では、第2四半期にRCZと3008を発売。また、懸案だった308の4速ATが順次6速ATに切り替わっていくのも注目すべきニュースだ。
こうした施策により、プジョー・シトロエン・ジャポンは2010年の日本での販売台数を対前年比50%アップまで戻すことを目標にしている。厳しい経済状況が続くいま、一見すると強気の数字にも思えるが、価格設定さえ間違わず、カジュアルでフレンドリーなブランドイメージを打ち出すことができれば、必ずや復活できるはずだ。新型C3とDS3を発売するシトロエンを含め、今年はプジョー&シトロエンから目が離せそうもない。
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