デミオ・デザインの核心はどこにある?
掲載 更新 carview! 文:すぎもと たかよし/写真:マツダ株式会社、中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:すぎもと たかよし/写真:マツダ株式会社、中野 英幸
―リアガラスはV字型ですが、横のストレートラインですっきり見せる案はなかったのですか
「マツダにはV字のリアが多いですが、これは後方視界という要件的な条件があります。また、実は先代のリアパネルが『デミオらしい』というオーナーの声がかなり多く、リアに関してはあえて先代のイメージを残したこともありますね」
―リアランプは「獣の瞳」をモチーフとしたフロントランプを反復しています。やはりフロントとリアのデザインは反復が必要なのでしょうか
「必ずしも必要ではないですね。実際、マツダではMPVやプレマシーなどでは表情を変えています。ただ、CX-5以降の新世代商品群では、一貫したブランドイメージを構築するために意図的にやっている。前から見るとマツダだけど、後ろから見るとどこのメーカーかわからないというのではよくないですから」
―ボディカラーはグリーンやイエロー系は検討しなかったのですか
「選択肢としてはありますが今回は選んでいません。従来、マツダは車種ごとに戦略が練られていた傾向がありますが、新世代商品では“群”としてひとつの流れの中で開発しています。メインカラーのソウルレッドがそうですが、その他も大人の上質なカラーにシフトさせ、ブランド構築を目指しています。まあ、グリーンは“3代目の色”としてあまりに定着してしまったということもありますね(笑)」
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