デミオ・デザインの核心はどこにある?
掲載 更新 carview! 文:すぎもと たかよし/写真:マツダ株式会社、中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:すぎもと たかよし/写真:マツダ株式会社、中野 英幸
―フェンダー稜線からのキャラクターラインの長さ、強さはどうやって決めたのですか
「これはもう早い時期にからリアドアまで引くことは決めていました。ボディ前半は前進感を出すテーマですから、当然より長くラインを引きたい。一方、リアフェンダーからのラインが載ってきますから、自ずと消す場所も決まってきます」
―ラインが交差する中で、リアのドアハンドルをピラーに持っていくような案はなかったのですか
「なかったですね。マツダでは3代目RX-7で採用しましたし、考え方としてはアリですが、実際には使い勝手が悪くなるのと、機構のレイアウトスペースも必要ですから、ピラーの形状に制限が出てしまいます」
―これはいちばん気になっている部分ですが、フロントとリアからラインが下に向かって流れ、加えてサイドウインドウ下のラインも凹型になっているので、ちょうどBピラー下あたりが「谷」になっているように見えます。ここはどう解釈しましたか?
「もちろん最終的にはまとまりましたが、そこは非常に難しい部分でした。サイドウインドウのラインはドアミラー下から曲線になっていますから、その流れで引くしかない。曲線と直線は意外に相性が悪いんです。結果、Bピラー下の面はかなり複雑なZ形になっていて、これはゼブラ・ラインによって検証しながらまとめています。もちろん、クレイモデラーの力量が出た部分でもありますね」
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