i-MiEV、市販車に試乗 EV時代の到来か!?
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:中野 英幸
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ただし、まだ両手を挙げてEV万歳!とは叫べない。問題は“ほとんど”ないのであって、まったくないわけではないからだ。使用環境の問題としては、インフラ整備の面で不安が残る。現在、都内在住の私が「i-MiEV」を買った場合、日常で使える充電スタンドは15カ所。自宅での充電に要する時間は、家庭用電源なら200V電源を使って7時間程度。毎日、夕方には帰宅して、夜は出かけずに翌朝出勤という規則正しい生活を送る人なら、夜間電力を使えば1km走行あたり1円とリーズナブルな夜間電力を使ってフル充電ができるので、急速充電器の普及を心配する必要はない。
しかし、締切り前は深夜まで仕事をしていることも珍しくなく、試乗会のある日は早朝から箱根に向かう、といった不規則な生活をする私には、30分で充電できる急速充電器の普及なしにEVを日常的に使うのは難しい。巡航距離約160km、エアコンなどを使った実用的な値で約100kmと、街乗りには十分だとわかっていても、深夜の帰り道に電池がなくなるのでは?と心配しながら走るなんて想像したくない。そこには、今後、政府や民間企業がいかにEVを取り巻くインフラ整備に投資するのか、という自動車メーカーだけでは越えられない壁がある。
そして、EVは本当にエコか、という問題も残っている。まず、その国の電力を作るエネルギー源しだいでEVに充電される「電気」がエコかどうかが決まる。世界的に見れば、フランスのような原子力大国では、EVはエコ。日本では、「原子力」という言葉に敏感な反応があるだけに、その点の課題が残る。ただし、ドイツのように太陽光、風力、バイオエネルギーといった自然エネルギーの利用が進んだ場合、お天気しだいで生産量が変化する自然エネルギーの貯金箱としてEVを有効に活用しようという国もある。
そう、いくらエコに見えるEVでも、人間の使い方しだいでエコかエゴか決まるのだ。世の中の人々が「i-MiEV」の登場をきっかけにエコに興味を持ってエコ・コンシャスな社会になることが、実は最も効果的なのだ。
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