i-MiEV、市販車に試乗 EV時代の到来か!?
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:中野 英幸
ところが走り出してみると、ベースの「i」よりいいクルマに思えた。「D」レンジを選んでアクセルを踏み込むと、エコカーという響きから想像するのとはまったく違う、スポーティな走りを披露する。重量物であるバッテリーを床下に平らに敷き詰めたことで、ノーマルと比べて75mmも低重心化した。リアヘビーだった「i」と比べると、前後の重量配分も改善されている。「i-MiEV」ではEV化にあたり、約180kgのバッテリーを搭載しなくてはならなかったが、電池メーカーとして定評のあるGSユアサが参加して開発したリチウムエナジージャパン製EV用バッテリーを薄く平らに敷き詰めたのだ。
特筆すべきは、高速道路での高い安定性だ。アクセルを踏み込むと、最高出力64ps、最大トルク18.4kgmのモーターがヒュイーンとジェット機のような音を立てて加速していく。発進時に最大トルクを発揮できるというモーターの特性もあって、走り出しはエンジン車の「i」と比べると格段にパワフル。スピードメーターに注意しておかないと、あっという間に100km/hまで加速してしまう。軽自動車というと心もとないイメージがあるが、ステアリングからのインフォメーションが豊かで、ホイールベースが2550mmと軽自動車の割りに長いこともあって、高速でも安定感が高い。ふと、以前にも増して静かになっていることに気付いた。EVだから当然と思うかもしれないが、決してそうではない。エンジン車の「i」と比べたらもちろん、去年のプロトタイプより静かになっている。実は、EV化によってエンジン音や振動が減ると、逆に目立つ音がある。「i-MiEV」では、ブレーキポンプの音の低減や、モーター周辺の遮音をしっかりと行なっている。またウェザーストリップを厚くすることで、室内への音の侵入も抑えている。
バネ上の重量が増したことで、街中での乗り心地はよりしっとりと重量感が増し、軽自動車とは思えない乗り味だ。エンジン車の「i」では怖いと思うスピードでカーブに入っていっても、前輪にしっかりトラクションがかかり、モータ駆動らしい中低速の豊かなトルクの助けもあって、危なげなくコーナーをクリアしていく。「D」レンジの他に、「ECO」、「B」といったプログラムがあり、「ECO」なら加速が緩やかになり、「B」では加速はそのままで回生がきつめになる。巡航距離を伸ばすには「ECO」がおススメだが、MT派なら「B」に入れて加速を楽しみ、スロットルペダルを放したときのエンジンブレーキ的な回生の効き方を楽しむのもいい。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!