トヨタほぼ独占の販売ランキングトップ10でひとり気を吐く「フリード」。ライバル「シエンタ」にはない独自の魅力とは？

ホンダ フリード

ライバル「シエンタ」との違い

また、前出の販売店担当者は、競合車であるトヨタ「シエンタ」と比較し、次のように話します。

「フリードを検討する多くのお客様が比較対象に挙げるのはシエンタです。両車とも全長4300mm前後の5ナンバーサイズで、日常使いのしやすさを重視したコンパクトミニバンという共通点があります。

フリードの強みは、室内のゆとりとシートアレンジのしやすさで、シエンタに比べて天井が高めで、2列目や3列目の座り心地に余裕がある点はファミリー層に好評です。

一方、シエンタはデザイン性や先進安全装備の豊富さを理由に選ばれる傾向が強い印象で、丸みを帯びた外観は若い世代のお客様から『シエンタのほうが可愛らしい』という声もあり、好みが分かれる部分となっているのではないでしょうか。

また、シエンタは207万7900円〜とフリードよりも価格が抑えられているため、コストを重視する方はシエンタのほうが魅力的かもしれません。

販売を通して、フリードは『使いやすい空間を重視する方』、シエンタは『デザインや価格重視の方』に好まれる傾向が明確に分かれており、特に『3列目も頻繁に使う』というニーズがある場合には、フリードが選ばれる割合が高いと感じています」