エキシージS試乗、ロータスらしさは健在か?
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一
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ところで今回のエキシージS試乗車には、タイヤの違う2種類があった。標準のピレリPゼロ コルサを履いたクルマと、同じPゼロながら日本でいうSタイヤに相当するトロフェオを履いたクルマがあったのだ。しかも、トロフェオ装着車はスプリングとダンパーを15%ほど固めたサスペンションを持つ"レースパック"をオプション装着することになるが、今回の試乗車はコルサ装着車も"レースパック"の脚をオプション装着していた。
写真のイエローのクルマはトロフェオ装着車だが、僕自身は両方をドライビングしたのでその違いを書くと、標準のコルサ装着車でもグリップはまったく充分で挙動は安定し、コーナリングスピードも速い。ところがトロフェオ装着車に乗り替えると、ステアリングレスポンスがさらにクイックで、すべての挙動が一段と軽快でシャープなものに感じられる。つまり、コルサ装着車のコーナリングの愉しさを100とするなら、トロフェオ装着車はそれが120にレベルアップする、という印象なのだ。
例えば、中速コーナーをパワーオンで抜けると基本的にごく軽いアンダーステアを示す一方、DPMをスポーツモードに入れてESC=横滑り防止装置の作動を遅らせた状態では、タイトベントで軽いテールスライドを味わうこともできた。そういうハンドリングキャラクターはどっちのタイヤでも基本的に同様だが、スロットルのオンオフによる姿勢変化はトロフェオ装着車の方が明確で、コントロールするのが一段と面白い。
ならばタイヤはトロフェオを選ぶべきかといえば、必ずしもそうはいえない。トロフェオはウェット路面での水はけが悪いなど、全天候性に劣るため、使える舞台や天候を選ぶ必要がある。したがって、サーキットよりも公道で日常的にエキシージSを愉しみたいのなら、コルサを履く方がいいと思う。試乗車は2台とも"レースパック"の脚を持っていたが、それでも乗り心地が決して粗っぽくないところもロータスらしかった。だから、標準の脚+コルサというエキシージSの乗り心地は、もっといいのだろうと想像できる。
というわけでエキシージS、V6を積んだことのネガを特に感じさせない、想像以上にドライビングの愉しいクルマだった。ロータス、どうやら今後も心配なさそうである!
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