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エキシージS試乗、ロータスらしさは健在か?

ロータスがフェラーリ化しそうだった!?

1950年代初頭、コリン・チャップマンによってレーシングカーとスポーツカーの工房としてロンドン北部に設立されて以来、軽量にして俊敏な小型スポーツカーを生み出すのを得意としてきたロータスが、近年フェラーリのようなスーパーカーのブランドに変容しようとしていた"事件"を、ご存知だろうか?

2009年、フェラーリの副社長だったダニー・バハーなる人物がロータスにCEOとして着任、翌2010年のパリサロンにはフェラーリを連想させるコンセプトカーを数台展示して、ロータスのフェラーリ化を高々と謳い上げたのだった。だが彼は、2012年に取締役会においてCEOの座を解任され、ロータスを去った。こうして、従来からのロータスフリークには幸いなことに、ロータスのフェラーリ化プランは葬り去られたのである。

その事件の最中にあった2011年に、秋のフランクフルトショーでデビューしていたのがエキシージSなるニューモデルだったが、それが今回、満を持して日本に上陸した。エキシージはもともとサーキット走行を強く意識して生み出されたエリーゼの高性能版で、これまでエンジンはエリーゼと同じ4気筒のハイチューン版を搭載していた。

ところが今回のエキシージSは、どうやらそれとはちょっとニュアンスが異なるクルマらしい。ミドシップに積まれたエンジンはエリーゼ用の1.6リッターNAもしくは1.8リッタースーパーチャージド直4とは別物の、3.5リッターV6スーパーチャージドなのである。ただし、いずれもトヨタ製エンジンをベースにしているところはエリーゼと共通する。

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