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エレガント路線から転換 XJRに見る新生ジャガー

真のプレミアムだけが持てる価値

僕が初めてジャガーに乗ったのは大学生の頃。何もわからぬ若造だった僕は、折に触れ父が買ったデイムラー・ダブルシックスを借りては乗り回していた。ウッドとレザーの巧みな使い方や、最高にエレガントな乗り味の虜になったのはこのときだ。でもある日、ショーウィンドウに映った自分の姿を見て愕然とした。自分とクルマがまったく釣り合っていない。いかに自分が滑稽なことをしているのかを思い知らされた。と同時に、高級車とは高級である故、乗り手の本性を遠慮なしにむき出しにしてしまうことを悟った。高級車の定義は人によって様々だろう。でも僕は、いかにそのクルマが高価で高性能であったとしても「誰もが似合う」ならそのクルマは真の高級車ではないと思う。

2003年にカービューに書いたXJのレポートの最後を、僕は次のような言葉で締めくくった。「今年37歳になった僕ではとうてい乗りこなせないけれど、40代になったらガレージに収めてみたいと本気で思った。そのために、いまからジャガーが似合う男になるための準備をしておかなくっちゃ。」 実はこれ、最高の誉め言葉なのである。お金を持っているだけではダメ。豊かな人生経験に裏打ちされた自信や、洗練された立ち居振る舞い…ジャガーは乗り手にそういったことを要求してくる高貴なクルマだ。

しかし、マイナーチェンジしたXJRに乗ってみて、考えが少しだけ変わったのも事実。よりスポーティに、よりアグレッシブになった結果、存在感は増し、オーナーをお金持ちに見せる実力も高まった。しかしその反面、ジャガーがもっていた高貴な雰囲気が薄れたように思えたからだ。これはジャガーにとって吉と出るのか、凶と出るのか?

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