新型「ムーヴ」の売れ筋は150万円以下！ Xグレードの“割り切り”と装備の狙いを開発者に聞いてみた

新型ムーヴ CM （永井博さんのイラストと山下達郎さんの新曲による“シティポップ”な世界観が、20代の筆者には逆に新鮮に感じられました）

CMに込めた“懐かしさ”と“今っぽさ”

発表会場では、CMの企画を担当した20代のスタッフの方にも話を聞くことができました。

「ターゲットは55～65歳の目利き世代。だからこそ、懐かしさを感じてもらえるよう、永井博さんのイラストと山下達郎さんの新曲でシティポップの世界観を表現しました」とのことでした。

とはいえ、今回のCMは20代の筆者にも刺さる内容でした。最近はYouTubeやTikTokを中心に、シティポップやレトロブームが盛り上がっていて、今回のCMは若年層にも響く内容になっています。

CM担当者もそのブームのファンで、「企画する側としてもすごく共感している」と話していたのが印象的でした。実際にCMを見て、「若い人にもいいなと思ってもらえること」も、ひとつの裏テーマとして存在しているように思えました。

価格帯を考えると、若年層が軽自動車を選ぶ際の現実的な選択肢になりそうなムーヴ。新車としてはもちろん、数年後に中古車として市場に出回る頃には、今の若い世代が「初めての一台」として選ぶこともあるはずです。

目利き世代に選ばれる信頼感があるからこそ、若い人も「安心して選べる」。新型ムーヴは、全ての世代に受け入れられる一台だと感じました。

（終わり）

（写真：編集部、ダイハツ）