マツダ SKYテクノロジー徹底レポートがスタート
掲載 更新 carview! 文:伏木 悦郎/写真:マツダ、伏木 悦郎
掲載 更新 carview! 文:伏木 悦郎/写真:マツダ、伏木 悦郎
「SKY-G(ガソリンエンジン)の圧縮比は14…です」。技術概要の説明を始めた藤原清志執行役員(商品企画&パワートレイン開発担当でSKYプロジェクトの推進役)は、我々の反応を探るような眼差しでひと呼吸置いた。続いて「SKY-D(ディーゼルエンジン)は2.2リッターのコモンレールの2ステージターボで、圧縮比はジュウヨン(14)…」さらに念を入れるような口ぶりで溜めを作った。
「驚きがないようで…」。しばし目を我々に向けて泳がせてから、反応の薄さに少し顔を曇らせた。瞬間、僕の頭に三菱のASX用1N1型コモンレールディーゼル(圧縮比14.9:1)が過(よぎ)ったのは事実だが、僕同様に多くの読者も「それがどうしたの?」と、納得の行く説明を求める気分で前のめり気味になったはずである。
SKYテクノロジー、とりわけエンジンで追求されたのは、理想の内燃機関への挑戦だ。エンジンの熱効率改善で常にテーマとなる排気損失、冷却損失、ポンプ損失、機械抵抗損失の4つのロスに着目。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンが相互に劣っている要因に正面からメスを入れることで、画期的な内燃機関を実現するというユニークなアプローチを試みている。なにやら究極の内燃機関といわれるHCCI(Homogeneous Charge Compression. Ignition:予混合圧縮自己着火機関)に至る道筋を予感させるが、残念ながら話はそこまで飛んではいない。
ひと通りのブリーフィングの後、まず技術解説を聞く組と即試乗に移る組に分けられた。僕は前者で、いきなりマツダの隠し弾的鬼才と聞き及ぶ人見光夫パワートレイン開発本部長のレクチャーに耳を傾けることになり、脳味噌から大汗を噴く目に遇うのだが、そこからリポートを始めてはいかにも話が重すぎる。そこで、まず走りの印象を述べ、それを元に解説へと溯ろうと思う。
4台のTPVは、ドアミラーの色分けで識別できるようになっていた。黄色がSKY-GとSKY-DRIVE、橙色がSKY-Gに次世代6MT、青色にはSKY-DとSKY-DRIVEが載り、緑色はSKY-Dに次世代6MTである。ドイツのナンバープレートが違和感なく収まるルックスに一瞬気が緩んだが、もちろんふつうのマツダ6(アテンザ)ではない。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
ヴァン・ギス・バーゲンとマクラフランが24時間レースで共闘。キーティングらを加えたドリームチーム結成
約293万円! マツダ新「MX-30」発表! ロータリーエンジン採用&旧車デザイン×豪華内装モデルも追加! 斬新ドアもイイ「小さな高級車」が販売店でも話題に
コンパクトスポーツの“日本代表”「GRヤリス」「GRカローラ」はどう違う? 2台のホットハッチをスペックで比較してみた
「心躍るじゃねーか!」スズキの新型『DR-Z4S/SM』、発表から1か月もSNSでは期待つのるばかり
デコトラも自家用車にすれば自由度はケタ違い! いま特殊車両登録にして楽しむオーナーが増えていた
タカラトミー、新年祝う「百福トミカ」6種を発売へ…12月28日
“ランエボ”を彷彿とさせるSUVは上質だった──新型三菱アウトランダーPHEV試乗記
フェルスタッペンが語る自身の将来。現行契約は満了へ「今に満足している。あまり深くは考えていないけどね!」
【中国】ホンダ新型「イエGT」実車展示! “レッド内装”が超カッコイイ! 異形ハンドル&四輪初の“画期的”モニター採用! 最新型「“スポーティ”セダンコンセプト」登場
ホンダ『ステップワゴン』、ユーザーが最も注目した中古車に輝く… 『カーセンサー』
佐藤琢磨に訊く“息子”佐藤凛太郎のHRSスカラシップ獲得。父親として、そして同スクールの校長として……
本田宗一郎との約束を果たした2ストロークマシン「RC500M」世界一への道程
【裏返したジーンズを再現したシートカバー!?】 あの“ビームス”とコラボした日産の特別仕様車が6車種一斉発売
【ほぼ確定】トヨタの名車が続々。スープラ後継も担う「セリカ」、確度高まる「MR2」の価格と性能
【いよいよ明日から!】ガソリン補助金が減額。値上げ状況・暫定税率廃止など知っておくべき点をまとめた
スズキ「スイフトスポーツ」に“ファイナル仕様”登場。焼きチタン色の内装がスゴい…新型登場は1年後?
【本当に売ってるの?】去年話題になったトヨタの超高級SUV「センチュリー」を街で見かけない理由
【打倒アルファード?】帝王メルセデスが新型“高級ミニバン”のデザインをチラ見せ。今わかることは?
【販売店も困惑?】アウディ「A3」大幅改良も“格下”「ゴルフ」との上下関係が超ビミョーな理由とは
【ルーフレスの究極オープン】歴史的名車×F1技術が産んだメルセデスAMG新型「ピュアスピード」公開。どんな車?
【もはやノートPCサイズ!?】15インチ大型ディスプレイやマッサージ付きシートが付いた新型「ティグアン」試乗
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!