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新型5シリーズセダン、“効率化”の最新版!

胸のすく加速と期待できる好燃費

エンジンは、ツインパワー・ターボと高精度ダイレクト・インジェクションを組み合わせた4.4リッターのV型8気筒、ツインパワー・ターボと高精度ダイレクト・インジェクションにスロットルレス化を実現するバルブ・トロニックを組み合わせた3リッターの直列6気筒、リーン・バーン方式を採用した高精度ダイレクト・インジェクションを搭載する258ps仕様と204ps仕様の3リッターの直列6気筒を用意。それぞれ、550i、535i、528i、523iが搭載する。ディーゼルは、2種類の直列6気筒が用意されている。

そのうち、今回は535iに試乗した。最高出力306ps(225kW)、最大トルク40.8kg-m(400Nm)という数値は、335iなどが搭載するパラレル・ツインターボと高精度ダイレクトインジェクションを組み合わせる3リッターの直列6気筒エンジンと同じだ。だが、535iのエンジンはターボチャージャーをシングル化。ただし、タービンへ排気エネルギーを導く入り口を2系統に分けたツインスクロール式とすることで高効率化を実現。さらに、バルブ・トロニックにより低負荷時のポンピングロスを抑えることが可能なので、燃費が大幅に向上している。

実際に、同じエンジンを搭載する5シリーズのグランツーリスモは日本の速域で走らせると高速道路で13km/リッター台を記録するだけに、車重が200kgも軽い535iはさらなる好燃費が期待できる。それは同時にCO2の排出低減にも結びつき、最新モデルのいわば知的な一面をかいま見せた。

しかも、このエンジンは数値から想像するよりも力強く、回転数を問わずアクセルの踏み加減に合わせて立ちどころに加速体勢に入る。1000回転あたりを保っているだけで山岳路を心地よいペースで駆けぬけ、日本より速域の高いスペインの高速道路で追い越し車線の流れをリードすることさえ難なくこなしてしまう。

なおかつ、エンジン、パワートレイン、シャシーを統合制御し走行モードの選択が可能なオプションのダイナミック・ドライビング・コントロールを装備し、センターコンソール上のスイッチでそれをノーマルからスポーツに切り替えると8速ATはDレンジのままでも2000回転台の半ば以上を維持。アクセル操作に対するエンジンの応答性も鋭くなり、強大なトルクが一気に立ち上がる。そのままアクセルを踏み続ければ回転数の上昇に合わせて加速の勢いが増し、5000回転あたりからは伸びのあるパワー感が確かめられる。そして、低いギアなら7000回転からはじまるレッドゾーンをタコメーターの針が一瞬で切り裂き、胸のすくような加速が楽しめる。最新モデルの、いわば行動的な一面だ。

気になるのは、高回転域のエンジン音が硬質でありジャイーンという感じのビブラートが混じること。吹け上がりの滑らかさこそBMW製の直列6気筒エンジンならではの魅力だけに、常用する回転域ではないものの改善を望みたい点ではある。

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