新型ロードスター初のメディア4耐、筑波ラップタイムは？ 燃費は？

2015年9月5日（土）午後3時

薄曇りの筑波サーキットのパドックで、「Team carview Racing」監督として8度目の参戦となるヤマモト監督は、冴えない表情を浮かべていた。

「予選のタイムが伸びなかったし、クルマが新しくなってラップタイムと燃費の関係がイマイチ読めないんです……」

ここで行われているのは、26回目となるメディア対抗ロードスター4時間耐久レース。今回より新型ロードスター（ND型）へと移行したため、各チームとも手探りなのだ。
ヤマモト監督が珍しく弱音を吐く。「NDになって燃費はよくなってるんですけど、レギュレーションで使えるガソリンの量が90リットルから70リットルに減ったんです。どれくらいのタイムと燃費だとゴールできるのかなぁ」

このメディア対抗ロードスター4時間耐久レースは、自動車媒体にとって大きな意味を持つイベントである。タイムが遅ければ、「あいつ下手っぴのくせにスポーツカー特集でエラそうなこと言いやがって」と陰口を叩かれ、ガス欠でリタイヤなどしようものなら、「あの編集部に燃費テストをやる資格はない」と馬鹿にされる。

ちなみに、カービュー!は2011年の第22回大会で見事に優勝を飾り、2013年の第24回大会でも2位入賞を果たしている。しかし、今大会の予選は1分12秒576で27台中の22位。後ろに5台しかいないという、苦しいスタートを強いられた。