東風日産公開の「N6／ティアナ」への反響は？ デザイン高評価も“日本導入の可能性”は低い…ラインアップ拡充を望む声も多数

シルフィ（中国モデル）

技術的ハードルは低いが日本導入の可能性も低い

ある業界関係者は、N6とティアナの国内導入の有無について次のように話します。

「N6とティアナの国内導入の可能性は“ゼロではない”ものの、まずは中国国内での販売に注力することが優先されると考えられます。

両モデルはいずれも中国市場での需要を見据えて開発されたものであり、現時点ではグローバル展開よりも地域戦略の一環としての位置づけが強いようです。

一方で、最近の中国向けモデルは、安全基準や環境規制がグローバル基準を満たすように設計されているため、技術的・法規的な面では日本市場への導入は不可能ではありません。右ハンドル仕様が用意されれば、国内販売自体は物理的には難しくないでしょう。

しかし、PHEVの普及率がまだ低いことに加え、日本ではSUV人気が続いており、セダンの需要が低迷しています。そのため、たとえ国内導入されたとしても、販売面で苦戦する可能性は高いと見られます」

このように、技術的には国内導入が実現可能であっても、市場環境やユーザーの嗜好を踏まえると、N6やティアナの国内導入には慎重な判断が求められると言えそうです。

（終わり）

（写真：日産）