ボクスタースパイダー 「911じゃなくても良い」
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之
ボクスター・スパイダーは電動式を止めて簡素な手動式幌を採用したことにはじまり、外板パーツのアルミ化やシートに至るまで細かな軽量化を徹底して行うことでボクスターSより約80kg軽い1275kgの車重を実現した。この重量はホンダNSX-R02とほぼ同じだから、いかに“ライト”であるかが判るだろう。結果生まれたスパイダーの走りは、まさに“軽量化に勝るチューニングはなし”と断言できるだけのものになっている。
驚くのは軽量化による効果が、ちょっと想像を超えた領域にまで良い影響を及ぼしていること。例えばスパイダーのエンジンは、ケイマンSに搭載する3.4リッターのフラット6(320ps/370Nm)だが、軽量ボディ+パワフルなエンジンの組み合わせによる動力性能の向上(0-100km/h加速は5.1秒)を感じるのは当然のこと、スパイダーではそれ以上に、エンジンそのものの気持ち良さがこれまでのボクスター/ケイマンでは感じたことのないレベルで伝わって来る。
その感覚はまるで軽量フライホイールでも入っているのか? と思えるほどで、エンジンは何も手が入っていないはずなのに回転の上昇や回転落ちが鋭く、最近の環境対応が進んだエンジンでは体感できない気持ち良さを提供してくれる。
さらに軽量化の真骨頂といえるのが、乗り味走り味に何とも言えぬ深みが生まれていること。サスペンションは強化され車高が20mm低められた他、タイヤ&アルミは19インチサイズを採用する…と書くと、ハードに固められた様子を想像するだろう。しかしスパイダーは確かに強化され低められたゆえの“張り”を感じさせるものの、サスペンションの動きはストローク感が想像以上に豊かで、大入力時にはしなやかな“いなし”を披露する。だから軽やかながらも深みがあり、その裏に鍛え抜かれた逞しさが漂う。つまり、いかにサスペンションが良く動いているか、ということの証が動作に表現されるのだ。
極めて軽快かつパワフルで最高の気持ち良さを感じさせるエンジンのフィーリングと、軽やかながらも深みと逞しさが溢れる乗り味走り味が融合することによって、ススパイダーの走りには911にも匹敵する“濃さ”が生まれ、その走りは記憶に強く残るものになっている。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
[15秒でニュース]メルセデスAMG、初の電動SUVを市販化へ
軽自動車の6MT!! 2020年登場ホンダ[N-ONE RS]の中古ってどうなん
車両火災対策で「消火器」を積むなら「種類」に注意! 場合によっては人体に有害なものも存在する!!
エンツォフェラーリへ通じる「DNA」 マセラティMC20 長期テスト(2) 車重を測ったら1710kg
アプリリアの新型スポーツバイク『RS 457』、日本上陸 85万8000円
100kg軽い車重580kgのベーシック軽[新型アルト]が2026年に登場!? 軽量化と48Vスーパーエネチャージで勝負!!! 燃費は30km/L到達か!?
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
新東名「最後の区間」どこまでできた? 過去最大規模の「トンネル湧水」発生も…どんどん造ってます!
【次期ティアナ?】日産が“美形”セダン「N7」発表。中国でBYDとシャオミの上級モデルに殴り込み
現行型が今も販売好調な「フォレスター」だが、日本のユーザーが選ぶべきは…やはり新型である理由
800万円は高いか安いか!? レトロ風で最新の安全装備充実!ミツオカ創業55周年記念車「M55」発表
【3分でわかるモデル解説】なんとなくMINIがほしいけど、どれを買えばいいか迷ってしまう初心者へ
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!