新・コンチネンタルGTC 冬の伊豆をオープンで
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:望月 浩彦
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さてこのコンチネンタルGTC、ソフトトップをオープンにしたスタイルがボディサイズのわりに軽快に見えるのが好ましいのに加えて、幌を被った状態の後ろ姿もなかなかスポーティかつエレガントだから、普段はトップを被ったクーペ風スタイルを装って都会の足に使うのにも適しているはずだ。
そういった面は当然予測できたところだが、むしろ意外な側面を垣間見たような気がしたのは、トップを畳み込み、フルオープンにして伊豆のワインディングロードを駆け巡ったときだった。そういう状況におけるコンチネンタルGTCには、1920~30年代のルマンを巨大なオープンスポーツツアラーで何度となく制覇した往時のベントレーを彷彿とさせるスポーティな一面が、見事に受け継がれているかのように思えたのである。
僕がこのサイズのクルマに所有欲を感じることは個人的にはまずないけれど、万が一、コンチネンタル系ベントレーに乗ることになるとしたら、必ずしもオープン派ではない僕でも、GTではなくGTCを選ぶだろうと思った。GTCのプライスは2640万円と、GTより225万円高いから、通常の感覚では立派なクルマが1台買える価格差だが、2500万円クラスの買い物をできる立場というものを想像してみると、GTCを選ぶに充分値する投資ではないかと思える。むしろ最大の課題は、この巨大にして豪勢な4座オープンツアラーを、いかに嫌味なく乗りこなすかということにあるはすだ。
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