新型レクサスLX、1100万円のプライスタグを掲げる頂点SUVの実力は?
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:小林 俊樹
運転席からの眺めは、外観から想像する期待を超えるものだった。レザーやウッドといった素材をふんだんに奢り、さらにメタルのような異素材を使って、高級車然とした仕立てだ。装備面も、レクサスのフラッグシップSUVと呼ぶべきもの。パッドで操作するタイプのナビゲーションシステムはタッチパネル式と比べると操作に慣れを要するものの、慣れてしまえば案外使いやすい。なによりも、ナビ画面が奥まったところにレイアウトされることにより、運転席からの眺めがすっきりしている。
車高調整に加えて、走行モードの設定やオーディオやカーナビなどの機能が充実しており、あちこちにボタンやノブがあって触ってみたくなるのだが、なにはともあれ走りだしてみよう。
シフトヘッドをDレンジに入れてアクセルを踏み込むと、最高出力377ps/5600rpm、最大トルク534Nm/3200rpmを発揮する5.7リッターV8ユニットならではの力強さで、ボディをぐいっと押し出してくれる。スーパーインテリジェント8速ATなるオートマティックトランスミッションの躾がよく、低速域から高速域まで滑らかな加速をしてくれる。いざ、加速が欲しいときにも、さっとシフトダウンして適正なギアを選んでくれる。
「エコ」「コンフォート」「ノーマル」「スポーツS」「スポーツ S+」という5つのモードが用意される「ドライブモード・セレクト」の中から、乗り心地重視のコンフォートを選んで走り出してみる。オフロードでの走破性を重視して強靭なフレーム構造を持つ一方で、キャビン部分を独立させてロードノイズや振動が伝わるのを抑えている。確かに、フレーム構造のクルマとしては乗り心地が良い方だ。アダプティブ・バリアブル・サスペンション(AVS)によって、ダンパーの減衰力を自動で制御してくれる機能も、乗り心地の向上に貢献しているようだ。
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