アウディ TTロードスター試乗、マツダ ロードスターと比較した

日常性能のアップを進めるTTロードスター

実は、ロードスター（カブリオレ）のマーケットは現在氷河期を迎えている。ドイツ市場を例にとってもここ10年でマイナス43.7％と大幅な減少を見ており、VWは以前計画していた2シーター「ブルースポーツ」の開発を止めたばかりでなく、まもなくイオスの生産も中止するはずだ。さらにルノー ウインドも市場から撤退する。またオープン・モデルは成長を続ける中国、インドなどで受け入れられないという致命的な事情が加わって問題を大きく、深刻なものにしている。

こうした中でアウディはTTロードスターのシュリンキング（市場縮小化）を阻止、いやそれどころか拡大に向けて画策を続けている。スマート・コクピット、簡便なソフトトップ、トップの開閉に関係ない280リッターと十分な容量のトランク、そしてネックウォーマー（オプション）などによる日常性能の向上を目指しているのである。

またインテリアデザインだけでなくプロダクト・マネージメントにも女性を多く起用し、同時にプレスカンファレンスでは彼女らが積極的に発言をしている。