直噴搭載新911ターボ 新型ユニットは合格か
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:ポルシェジャパン
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もちろん進化の手はシャシーにも及んでいる。例えばダイナミックエンジンマウントシステム。997後期型GT3にも装着されたこれは、ハードにブレーキングし、ステアリングを切りながらコーナーに進入していくといった一連の動きがあるときには、センサーがそれを感知してエンジンマウントを固め、ボディのなかでエンジンが余計な動きをしてコーナリングに影響を与えることがないようにする。その一方、平坦な直線路を走るような場合にはそれを柔らかくして、エンジンからの振動がボディに伝わらないようにする。
さらに、今回のターボに新採用されたメカニズムに、PTV=ポルシェ・トルク・ベクタリングというシステムがある。これは、電子制御多板クラッチによるアクティブ4WDシステムである、PTM=ポルシェ・トラクション・マネージメントの働きを補佐するためのもので、機械式LSDとABSの制御系を連携させ、ハードコーナリング時に内側後輪に軽くブレーキを掛けてアンダーステアを軽減し、結果としてコーナーにおける俊敏性を増す効果を発揮するというものだ。これはMT仕様にもPDK仕様にもオプション装着できる。
前期型同様、PASM=ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメントを標準装着したサスペンションは、より増大したパワーやトルク、それに軽量化された車重などに対応して、新たに後期型ターボ独自のセッティングが施されている。
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