カービューも参戦、第27回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース

写真：K.Ueda

他のピットからは、ゴールへの歓声が聞こえてくる

カービューチームは、他のチームのように帰還を讃える輪に加わることができない。チェッカーを受けた車両へと駆け寄る参加者を横目に、なす術なく誰もがその場に立ち尽くす。

「止まった台数が多いので（レッカーではなく）押して戻って来てください」。オフィシャルからの指示だ。

メンバーが次々にピットから駆けていく。悔しさを振り払うかのように。カービューロードスターは、最終コーナー半分を回ったところで静かに止まっていた。

「すみません」

力なく話すタカハシに、駆け寄る全員が「お疲れさま」と声を掛ける。無論彼のせいではない。