カービューも参戦、第27回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース

写真：倉増 崇史

燃料切れでストップした車両は全部で5台

「ガス欠でストップすると（ピットが）お葬式みたいだね」思わずヤマモト監督が漏らす。残り1周。距離にしておよそ2km。僅か400mlほど燃料が足らなかった。

「悔しい！もう一回走りたい！」

マシンを押して戻ってきたイワダテが叫ぶ。

サラリーマンチームが、並み居る強豪を抑え一時はトップを走っていたのである。しかし結果は「DNF（Do Not Finish）」。残り1分であろうと、残り1時間であろうと、チェッカーを受けられなかった敗者にはその烙印が押される。

ピットでは、戻ってきたマシンを全員で拭きあげる。各々思う事があるのだろう。誰も言葉は発しない。自然と目線は来年へと向く。

ヤマモト監督が「来年はND型となって3度目のレース。作戦を練り直して、また挑みたい」と述べると、ウダガワは「レースは簡単なものではないというのを、改めて思い知らされた。ただ、部署を超え1つのこと成し遂げるという事は、力を感じるし幸せなこと。また機会があればお願いします」と話した。

結果を追い求めるだけでなく、ドライバーも裏方も、チームが一丸となって全力を出し、諦めることなく戦った。来年は、カービューチームが参戦を始めてから10年目の節目の年。進化した姿で、またこの場所に戻ってくるだろう。

レース結果（１位～5位まで）
1位　86号車　ホットバージョンロードスター
2位　813号車　J-WAVEポテンザロードスター
3位　27号車　Tipo/Daytonaロードスター
4位　13号車　ENGINE ROADSTER
5位　50号車　CGロードスター

決勝結果表（PDF:183KB）※外部リンク
http://www.media4tai.com/pdf/media4tai2016result_f.pdf