カービューも参戦、第27回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース

写真：堀江 正俊

前との差は約10秒、暫定順位は10番手

手負いのタイヤながら上位陣と遜色ない14秒台で走り、集団に引っかかった前走車との差を詰めていく。

「13秒6！！」

モニターを見つめるヤマモト監督が叫ぶ。140周に迫る周回でマツオがチームベストを叩き出した。前走車をパス。ピットが歓声に包まれる。

その後、上位陣がピットインし4番手まで浮上。マツオからタカハシへと引き継がれる。平静を装うが、ヘルメット越しに緊張が伝わってくる。もうこれでピットインは最後。残り42分、タカハシは最後まで走りきらなければならない。

タカハシがコースに飛び出していく。燃費計は1/5を切っている。ガス欠を避けたい気持ちからか、中々タイムが上がらない。1分17秒、1分19秒...いつの間にかピットにいる全員が立ち上がり、戦況を見守っている。

背後のマシンは、1つでも順位を上げようと13秒台で迫ってくる。ここに来て上位陣も13秒台で周回する中、残り22分で燃費計のランプかつく。このまま行くのか、燃費走行でいくのか、ピットの判断は…「いける」