Cクラスクーペ海外試乗 C初のクーペの実力は?
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:メルセデス・ベンツ日本
物凄くスポーティだとか刺激的だとか、そういうクルマではない。あくまでカジュアルに日常に溶け込んで、それでいて気分を、周囲の景色をセダンやステーションワゴンとは明らかに違った鮮やかなものに変えてくれる。そんな存在が、このCクラスクーペである。見た目にしろ走りにしろ、もう少し歯応えが…と最初は思ったが、無用に気負わせることなく、しかし中身は本物というあり方こそ、このクルマのポイントなのかもしれない。
基本コンポーネンツを共用するEクラスクーペが存在しているにも関わらず、更にCクラスにまでクーペを設定すると聞いた時には、一体どんな風に棲み分けるつもりなのだろうと疑問に思った。しかし実際には見た目も走りも、エレガントなEクラスクーペに対して軽快感あふれるCクラスクーペという具合にキャラクターはしっかり分かれていた。強いて言えば、もう少し華やかなボディカラーがあれば…というところ。何しろ用意される11色はブラック系が3色、グレーが2色…という具合なのだ。目の覚めるような明るいブルーか、あるいはゴールドか。何か特徴的な色が欲しい。
いずれにせよ、こういうクルマだけにどのグレードを、どんな値付けで売るのかは興味深いところだ。単に置いておいても、それなりに数は出るだろう。しかし日本市場だって若いユーザーの獲得は重要なテーマのはずだと考えれば、C180を戦略的な価格で、未だ敷居が高いと思われているメルセデスを、より身近に感じてもらえるようなコミュニケーションとセットでアピールしてみたら面白いことになるのでは…と考えるのだが、どうだろう。
日本上陸は秋頃の予定。ラインナップは未定だが、ちゃんとC180も導入の方向のようである。
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