エコと愉しさの両立! ホンダ・レーシング試乗
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:菊池 貴之
エコと愉しさの両立がこれからのホンダの役割であることは間違いない。新しく就任した伊東社長は「ダウンサイジング」というキーワードを発言している。伊東さんは社長就任前に幾つかの改革に手をつけていた。
まずポストNSXと噂されたV10スポーツカーとV8エンジンを搭載するFR高級車の開発を中止させた。ターボやハイブリッドが利用できる時代に、マルチシリンダーは環境負荷が大きいと判断したのだ。エンジン屋ではなく車体出身の社長なので、これからの内燃エンジンをもっと高効率に動かすという強い信念を持っている。その意味ではこれからのホンダは宗一郎さんの時代を彷彿するような、コンパクトでエネルギー効率に優れたクルマ作りにシフトするだろう。
ホンダが他のメーカーと異なることは、損得抜きで自分達の生き方を貫いてきたことだ。60年代からF1を始めるなど、クルマ好き、機械オタクの集合体であった。80年代から90年代に海外に展開したが、この間にホンダは企業もクルマもどんどん大きくなった。歴代シビックのスペックを見れば理解できるだろう。
ホンダはモーターレーシングへの情熱は忘れていないが「現実の経営」とはなかなか両立しないことも知る。円高、原油高、CO2削減など、ますます企業を取り巻く環境は変化していく。しかし、ホンダのクルマ作りの思想に「効率」という言葉が込められていることは、GTカーやNSXが示している。今回の自動車の危機を契機として、一気に過去に囚われない新しいクルマ作りにシフトするだろう。
年が明けて間もない頃、ホンダの伊東社長と対談した。レースのことやスポーツカーのことなど面白い話が聞けたが、ここですこし暴露すると「燃料電池でF1やるならすぐにプロジェクトを作る」と述べていた。EVレースでないところが、ホンダらしい。今もホンダは、「技術で挑戦できる何か」を求めて止まない技術集団なのである。
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