「CX-60」一部改良で昨対比327.3%と華麗に復活。「CX-80」も好調…なのにマツダが素直に喜べない訳

マツダ CX-70（北米モデル）

新型「CX-5」登場でも存在感を維持できるかがポイント

マツダの経営上の大きな課題は、「CX-5」に次ぐ第2、第3の柱を育てること、そしてより高価格帯のモデルをラインナップに加えることにありました。

CX-60やCX-80、あるいは海外専売モデルである「CX-70」や「CX-90」から成る「ラージ商品群」は、そうした課題に対するマツダの回答でした。

紆余曲折はあったものの、現在ではそれらの「ラージ商品群」は一定の評価を受けており、マツダの戦略は一定の成果を収めているかのように見えます。

一方、2025年から2026年にかけて、マツダの大黒柱であるCX-5がフルモデルチェンジを果たすと言われています。

マツダ独自の新開発ハイブリッドや、次世代エンジン「SKYACTIV-Z」も設定されるという新型CX-5が、大きな注目を集めることは必至です。

そうした状況にあっても、CX-60やCX-80などの「ラージ商品群」が高い存在感を発揮することができれば、本当の意味でマツダの戦略は成功を収めたと言えそうです。

（終わり）