ラピードS日本上陸&水素HVがニュル参戦
掲載 更新 carview! 写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 写真:小林 俊樹
※アストンマーティン DB9
去る4月26日、アストンマーティンが4ドアのスポーツカー「ラピードS」を日本で初めて披露した。従来までの「ラピード」から「ラピードS」へと車名が変更された最新モデルでは、エンジンの高性能化やフェイスリフトが施されている。価格は2305万8457円。既報の海外試乗レポートも合わせてチェック!
フェイスリフトという言葉通り、大きな口を開けた新しいフロントマスクが与えられたラピードS。2分割デザインを採用するDB9やヴァンキッシュなどの2ドアクーペ系と、明確な差別化が図られた形だ。また、テールゲート後端のフリップ(スポイラー)も強調され、空力特性が高められている。
心臓部には、DB9などにも積まれる最新型の6リッターV12自然吸気を採用し、ZF製の6段AT「タッチトロニックII」と組み合わせる。最高出力558ps/6750rpm、最大トルク63.2kgm/5500rpmという数値は、先代ラピードから81ps/2.0kgmアップとなる。また、エンジン搭載位置を19mm低め、ダイナミクス性能をさらに高めた点も見逃せない改良だろう。前後重量配分は48:52と理想的だ。さらには「ノーマル」「スポーツ」「トラック」という3つのドライブモードも用意される。
レザーやアルカンターラをふんだんに使ったインテリアは、スポーティでありながらも実にラグジュアリー。前後席ともに採用されたバケットシートが、“4ドアスポーツカー”たるラピードSのキャラクターを如実に物語っている。
5月に開催される伝統のニュルブルクリンク24時間レース(ニュル24h)に、アストンマーティンが水素ハイブリッド車の「ハイドロゲン ハイブリッド ラピードS」を投入する。
このクルマでは、ラピードSに搭載する6.0リッターV12をツインターボ化するとともに、水素燃料にも対応させている。走行モードは「ガソリンのみ」「水素燃料のみ」「両方を使うハイブリッド」という3種類。水素燃料のみでの走行時は、水のみを排出し、CO2排出量はゼロとなる。
youtubeに公開されている動画はホームストレートを通過する一瞬だが、水素燃料車であることを示す独特のエキゾーストを奏でている。次世代エネルギーの本命とも言われる水素を利用したスポーツカーがどんな走りを見せるのか注目したい。
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