ついに本物の「黒船」に…日本で“専用設計”の「軽EV」発売を予告した中国BYDの勝算はどこにあるのか
掲載 carview! 文:山本 晋也 125
掲載 carview! 文:山本 晋也 125
現時点で、どのような軽EVが導入されるのかは不明ですが、かなりの勝算があるだろうことは容易に想像できます。※編集部注、ネットでは最近「N-BOX」などにフォルムが似た後席スライドドアのスーパーハイトワゴンのスクープ情報がリークされて話題になっています。
たとえば、BYDのラインナップにおける最廉価モデル「ドルフィン」のスターティングプライスは299万2000円。3ナンバーボディ、航続距離400kmのEVを、300万円を切る価格帯で提供できるコスパの良さがBYDの商品力です。
>>【安さの秘密は?】ドルフィンのとサクラの内外装を画像で見る
一方、いま日本でもっとも売れているEVでもある日産の軽EV「サクラ」の価格帯は259万9300円~308万2200円です。BYDドルフィンの価格や性能を考えると、BYDの開発する軽EVがサクラと比べてコスパで圧倒することは確実でしょう。
もっとも、EV購入のインセンティブとなるCEV補助金について国産メーカーが優遇されています。このあたりは国民の税金を使った補助金事業なので、日本の企業が有利な制度にするのは当たり前の政治判断かもしれません。
BYDが軽EVを発売する2026年度に補助金制度がどのようになっているのかは不明ですが“補助金を含めたコスパ”で見ても有利な価格で導入すれば、日本のユーザーがBYDの軽EVを購入する可能性は高いでしょう。
(次のページに続く)
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