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続・GT-R 2011モデル 中古オーナーにも朗報

ついに完成した“GT-Rワールド”

3年後にGT-Rの本当の姿はお見せする!

GT-R開発総責任者である水野氏が、2007年12月にR35型GT-Rを登場させた当初から言い続けていた言葉だ。

約束の3年が経過した2010年12月。マイナーチェンジに相当する変更が加えられた2011年モデルGT-Rが登場した。その詳細は驚異的な性能進化に対する驚きの声と共に、すでにカービューにてレポート済みなので、まだ読まれてない方は目を通してもらいたい。

だが、その性能の進化だけを捉えて水野氏が言うGT-Rの本当の姿だと認識するのは間違いだ。なぜならそれは、クルマそのものの商品力だけを指すのではなく、GT-Rを取り巻く環境を多方面からの取り組みにより充実させる事を指しているからに他ならない。簡単な話が、商品単体を指すのではなく、オーナー満足度を向上させる“GT-Rワールド”を指しているのだ。その創出に3年の歳月が掛かったわけだ。

具体的には、メンテナンス体制の充実やパーツ価格の見直しといったパフォーマンスセンターでのオーナーフォローの充実に始まり、オーナーのカスタマイズ要求に応えるエゴイストグレードの追加もそのひとつ。20種類のインテリアからの組み合わせが可能で、例えば内装色はアッパー部に4色、アンダー部に10色のバリエージョンが用意される。しかも、それ以外の細かなわがままオーダーにも可能な限り応じる体制を整え、さらにはそれらが栃木工場で組み付けられる様子を、オーナーが見学できるようになっている。

この手のフルオーダー製のクルマを所有した事が無いので、その魅力は想像の範疇でしか語れないが、恐らく納車された時点での愛着度合いは、他のGT-Rとは大きく異なるだろう。その内装の完成度もノーマルとは比較にならない高級感を備えている。若干センターコンソール回りのデザインとの調和が不十分な気もするが、シート表皮の質感やルーフからAピラーにかけてアルカンターラ装飾が施された造りは、喉から手が出るほど魅力的だ。

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