新型「ID.バズ」は“誰に向けたクルマ”? 約900万円でも導入した理由をフォルクスワーゲンに聞いてみた
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン、編集部 5
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン、編集部 5
一方で、日本市場ならではの課題についても語ってくれました。
「日本はBEVのシェアがまだ少ないのも事実ですが、輸入車としての市場規模は小さくありません。ID.バズのように、ほかにない個性に価値を感じてくれる層に向けて、しっかり提案していきたいです」と個性的なスタイルに惹かれる層に向けて、“BEVミニバン”を選択肢の1つにしたいと語っていました。
また、日本での価格設定に関して、ドイツ本国とほぼ同水準に設定されています。ドイツの公式サイトでは、ID.バズ プロのロングホイールベースの価格は6万2903ユーロ(※1ユーロ169円で約1064万円)とされています。
日本仕様の888万9000円という価格は、昨今の物価高や輸送コストを踏まえても戦略的な設定だと感じられます。その理由について、「単なるイメージ戦略ではなく、しっかり市場分析を行い、ユーザー像に合った価格帯を本社と交渉して実現しました」とブッシュマン氏は語っていました。
また、ID.バズのようなブランドを象徴するアイコンを、日本市場にもしっかりと届けたいという想いがあったといいます。日本は戦略的に重要な市場であり、フォルクスワーゲンとしてブランドの存在感を示したい意図が見えました。
SNS上でも「もう日本に導入していたんだ。可愛い!」といった驚きの声が多数見られ、ID.バズの注目度の高さが感じられます。価格も決して誰もが気軽に手が届くクルマではありませんが、個性的な一台だからこそ、「ちょっと気になるかも」と思った人は、まずは一度、その世界観を触れてみてはいかがでしょうか。
(終わり)
>>【アイコン復活】新型「ID.バズ」を写真で詳しくチェックする
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(写真:編集部、フォルクスワーゲン)
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