【これは本気だ】トヨタ「カローラコンセプト」に漂う“量産の気配”。BEV・プラグイン・ハイブリッド…全部乗せで市販化する可能性は驚くほど高い！

カローラコンセプト （写真：編集部）

“どんなエネルギーでも走る”新時代の「カローラ」

冒頭で触れたプレスカンファレンスでは、トヨタの佐藤恒治社長が次のようにカローラコンセプトを紹介しています。

「カローラは“みんなのためのクルマ”なんです。これからもそうあり続けるために、どう変わるべきか。バッテリーEVでも、プラグインでも、ハイブリッドでも、エンジン車でも。動力がなんであれ、みんなが乗りたくなるかっこいいクルマにしよう！」

このコメントからもわかるとおり、「カローラ＝トヨタの多様性の象徴」という位置づけが明確です。世界各国のユーザーに合わせ、最適なパワートレインを展開していく…それこそがトヨタが掲げる「マルチパスウェイ」戦略です。

そしてカローラコンセプトには、その実装を見越したリアルな設計が確認できます。左右のフロントフェンダーと左リアフェンダーには3つのリッド形状があり、普通充電・急速充電・水素充填・ガソリンやLPガス給油など、あらゆるエネルギー源に対応する意図がうかがえます。

つまりこのモデルは、単なるデザインスタディではなく、次世代の様々なパワーユニットを搭載するための車体構造として考えられた“市販前提の設計”でもあります。

「マルチパスウェイをどう形にするか」を示す試金石…それが、カローラコンセプトというわけです。同時に、このモデルは“カッコいいトヨタ車”への変革を象徴しているともいえます。