地味だけど販売台数はトップクラス。なぜか売れてる国民車、トヨタ「ルーミー」が人気の理由

トヨタ ルーミー

5ナンバーサイズに凝縮された扱いやすさと快適性

ルーミー人気の理由のひとつは、国産車では貴重になった5ナンバーサイズであることだ。日本の道路事情を踏まえると、全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0m以下のコンパクトサイズは非常に扱いやすい。

ルーミーは全長3700mmと現行「ヤリス」より短く、最小回転半径は4.6m。これは軽自動車並みの取り回しの良さだ。つまり、コンパクトカーの中でも最も軽自動車感覚で扱えるモデルといえる。

さらにルーミーは“小さなミニバン”としての機能性を持つ。助手席側のスライドドアは全グレード電動式で、最新版ではベースグレードの「X」以外は両側電動となっている。

後席はスライドやリクライニングが可能で、足元スペースを広げたり、シートをフラットにしたりと多彩なアレンジができる。大開口テールゲートと低床フロアにより荷物の出し入れもしやすく、自転車も積めるほどの広さを誇る。

さらに車内高1355mmのゆとりある室内は、トヨタの5ナンバーミニバン「シエンタ」（1300mm）を上回る。ウォークスルー機能により、運転席から後席への移動もスムーズで、日常の使い勝手に優れる点も魅力だ。