コンチネンタルGT、新型V8モデル海外試乗
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:ベントレー モーターズ ジャパン
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では肝心な走りっぷりはどんな仕上がりなのか。誰もが期待する圧倒的な加速感については、相変わらず迫力たっぷりだった。まずは、ひと安心である。但し、W12に較べると、どことなく健康的になったとでも表現したい雰囲気の違いはある。
660Nmもの大トルクを1700rpmから発生するだけに、感覚としては走り出した瞬間から背中をグイッと押されるような力強さを味わえる。しかも8速ATは特に下の段のギア比がクロースした設定になっているため、回転計の針はまさに弾けるように駆け上がり、即座にシフトアップして、また背中が押し付けられ…というのが繰り返される。
吹け上がり自体の感触はW12よりも明らかに軽く、そして3000rpmを過ぎた辺りからはかなり明確にドドドド…というV8らしいビートを響かせるようになる。レヴリミットは6250rpmあたりで決して高くはないが、回転ではなくトルクで引っ張るのは、まさにベントレーの流儀。しかも、それと多段ATの組み合わせには、今登場してきたに相応しい新しさも感じられるのだ。
その8速ATの恩恵で、100km/h巡航中のエンジン回転数はわずか1350rpmほどに過ぎない。当然、室内は静か。但し、さすがに一定速で走らせているだけでも涌き出してきそうなほどのトルク感…という雰囲気ではない。何しろこのエンジン、こうした低負荷時には気筒休止を行ないV4モードで動いている。そのせいか厳密に言えば、そこからアセルペダルに力を加えていった時の蹴り出しの一瞬も、わずかに淡白というかあっさりしている感もある。
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